7シリーズ残存率

JA1の再割り当てに突入したのが2003年6月20日.
今現在の『無線局等情報検索』のデータが2013年6月22日付(7月16日掲載)ですから,7シリーズ(7K17N4)は「少なくとも再免許2回の洗礼を受け終え」,その結果が参照できる ことになります.
そこで,7シリーズの残存率を検証してみました.

7シリーズの残存率 (最低でも再免許2回経過後)
プリフィクス局数コール数2局目3局目4局目残存率発給年再免許回数3局以上の免許人
7K11344131924108%199047K1CPT
7L11262123823108%1990-199147L1FPU
7M11223119527107%199147M1FCC
7N11150112822007%19914 
7K2100798918006% 1991-19924 
7L2100599411006%19924 
7M2101599520006%1992-19934 
7N21048103117006%19934 
7K31403138121109%19934-37K3EOP
7L31268124622008%1993-19943 
7M31447143215009%19943 
7N31309129415008%1994-19953 
7K41462144021109%1995-199637K4DHB
7L417181693232010%1996-199737L4BQF, 7L4IOU
7M423712340301014%1997-19993-27M4CLF
7N432513204451120%1999-200327N4SJX
2328322919354919%   

平均で9%と出ました.

  22919〔コール〕 ÷ (16142〔サフィックス/プリフィクス〕×16〔プリフィクス〕)

からです.
密に押し込めば,プリフィクス二つ分で収まってしまう残存数です.


●再免許回数の切り替わりポイント
『無線局等情報検索』で現れる「免許の年月日」に注目して不連続点を割り出しますと,以下の2局の間にあることが判ります.

◎4回目 と 3回目 の間
 7K3DFN …… 2013/6/16 付免許
 7K3DIV …… 2008/6/23 付免許

◎3回目 と 2回目の間
 7M4OSC …… 2013/6/18 付免許
 7M4OSQ …… 2008/6/25 付免許


●平均再免許率
前項の「切り替わりポイント」で分けて検証しますと,以下のとおり導出できました:

・4回経過組 9082コール …… 51%(×4回)
・3回経過組 9481コール …… 45%(×3回)
・2回経過組 4356コール …… 41%(×2回)

7シリーズにおいては,ざっくり4~5割と言えます.
ただ,「一旦切らしたコール」でも,ここでは「切らさずに再免許を受け続けてきた」ものとして算入されてしまっています.


●免許日の分布
過去最大数のぷちビッグデータ検証です.
23283局分,エクセル君が食べてくれましたので,プロットしてみました.

下図で,
・横軸が免許日
・縦軸がサフィックスの番目
になります.

7シリーズはまさに栄光と挫折を味わったコールサインシリーズでした.
中央左下から右上によぎっているのが7N4の軌跡です.
その前のプリフィクスも併せ,しだいに減速していくさまがよくわかります.
反対に,ピークは7K2のころ ということになります.

また,上で検証した「再免許回数の切り替わりポイント」こと「免許日――というか免許年――の不連続点」は,本図でいうと最左端・最右端のポイントに該当します.

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