アマチュア局総数
総務省の「無線局統計情報」による,アマチュア局の総数の最新データです.
43万6,074局 (2013年9月末)
このところ月次の発表がえらく早まっていたのですが,一転力尽きたのか,2ヶ月分まとめての発表となりました.
8月末の値は43万6,313局.「総局数」と「年間減少率」の推移は,下表のとおりとなります.
各月末時点でのアマチュア局の総数
前年同月からの年間増加/減少率〔%〕
8月単月 では 128局の 増 (約4局増/日),
9月単月 では 239局の 減 (約8局減/日) となりました.
(CQ誌12月号p.48関連)
(1) 開局数のピークは1980年代で
(2) 「7シリーズ」のあとが再割り当てで
(3) 再割り当てが「JE」で始まったのは関東の1回目のときだけだ
――と(何回読んでもそう読める),最下位スワローズファンの能登さんがゆうとるんですけど,ちゃいますよね?
これらのうち,(2)と(3)に関しては,もはやマンネリと化してきたいつもの図で,一撃でケリをつけましょう:
はい,
・「7シリーズ」 の前に 「1回目の再割り当て」 がありましたし,
・「関東の1回目」 だけでなく, 「近畿」「東海」 の再割り当ても,「JEから」 でした.
さて,残すは(1).
「開局数のピーク」がいつだったのか?を検証してみました.
まずは従免の取得者数で見ます:
どう見ても,『1980年代』よりは『1990年代』にピークがあるはずです.
1991年度――1991年4月~1992年3月――がピークです.
さらに,この近辺でコールサイン発給の進捗でみたピークを探してみます.
...が,関東のプリフィクスによる検証だけですSRI.
・7K1 1990/4/23~1990/8/27 126日間
・7L1 1990/8/27~1991/1/14 140
・7M1 1991/1/14~1991/6/3 140
・7N1 1991/6/3~1991/10/14 133
・7K2 1991/10/14~1992/2/24 133
・7L2 1992/2/24~1992/8/3 161
・7M2 1992/8/3~1992/12/21 140
・7N2 1993/1/5~1993/5/26 141
・7K3 1993/6/2~1993/11/10 161
・7L3 1993/11/10~1994/5/11 182
・7M3 1994/5/11~1994/11/16 189
・7N3 1994/11/16~1995/6/29 225
・7K4 1995/6/29~1996/3/28 273
・7L4 1996/3/28~1997/4/17 385
・7M4 1997/4/17~1999/5/27 770
・7N4 1999/5/27~2003/6/20 1485
ここで,切り替わりの免許日が絞りきれなかった不連続点は,以下の間にあります(2006年に調査):
・7M2 (1992/12/21 に XYH) と 7N2 (1993/1/5 に AAQ)
・7N2 (1993/5/26 に XZY) と 7K3 (1993/6/2 に AAQ)
実際,「日」の切れ目 でプリフィクスが切り替わった場合もあるでしょう.
また,当時は(いまでも),毎日毎日免許されていたわけではありませんでした.
「10日おき」とか,「1週間おき」とか.
なお関東総通からは,7N2突入は「1993年1月5日から」と教わっています.
結局,開局数のピークは...
プリフィクス単体では,7K1になります.1990年4月~8月.
しかしそのあと一旦下がって――所要140日間に延びて――,7N1~7K2が二つ連続でピークに見えます(133日間).
ですので,このころ,すなわち,1991~1992年の7N1~7K2のころが,開局数のピークだったと見なせます.
「従免取得者数が1991年度にピークだった」ことからも,こちら7N1~7K2をピークと見なしたほうが自然です.
それぞれ,「4ヶ月と10日間ほど」で喰い尽くされています.
「7K1の前」の検証については...
7シリーズに至る前は,「JE1~JS1の1回目の再割り当て」が行われていましたので,その中から新規開局数だけを特定するのは――とくに今となっては――至難のワザです.
繰り返しですが,前述の従免取得者数から見ますと,「JE1~JS1の1回目の再割り当てのころ――1985~1990年――にピークがある」とは,考えにくいです.
2015(H27)年11月30日廃止の『パーソナル無線』――あと2年!!――につきましては,
8月末 1万3,524局 (前月比 -208局)
9月末 1万3,339局 (前月比 -185局)
となっています.
給付金の制度につきましては別記事をご参照下さい:
https://jj1wtl.seesaa.net/article/201202article_9.html
43万6,074局 (2013年9月末)
このところ月次の発表がえらく早まっていたのですが,一転力尽きたのか,2ヶ月分まとめての発表となりました.
8月末の値は43万6,313局.「総局数」と「年間減少率」の推移は,下表のとおりとなります.
年度 \ 月 | 2003 | 2004 | 2005 | 2006 | 2007 | 2008 | 2009 | 2010 | 2011 | 2012 | 2013 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
4 | 717,838 | 654,567 | 597,207 | 553,034 | 526,268 | 507,022 | 487,135 | 469,536 | 452,348 | 442,312 | 435,954 |
5 | 714,016 | 650,124 | 592,988 | 550,496 | 524,056 | 505,651 | 486,553 | 468,363 | 451,479 | 441,540 | 436,371 |
6 | 707,075 | 644,557 | 588,607 | 547,926 | 522,984 | 504,195 | 484,842 | 466,835 | 450,366 | 440,742 | 436,325 |
7 | 702,577 | 640,471 | 585,002 | 544,995 | 520,975 | 502,594 | 482,815 | 465,569 | 449,436 | 440,646 | 436,185 |
8 | 697,884 | 633,760 | 580,806 | 542,304 | 519,689 | 500,649 | 481,053 | 463,724 | 448,488 | 439,531 | 436,313 |
9 | 691,924 | 628,794 | 577,008 | 540,558 | 517,997 | 498,890 | 479,607 | 462,057 | 447,865 | 438,903 | 436,074 |
10 | 686,889 | 624,292 | 572,600 | 537,592 | 515,904 | 497,223 | 478,177 | 460,445 | 446,602 | 438,271 | |
11 | 680,889 | 617,920 | 568,293 | 535,377 | 514,332 | 495,323 | 476,356 | 458,923 | 445,245 | 437,459 | |
12 | 674,016 | 613,859 | 564,066 | 533,810 | 512,682 | 493,184 | 474,339 | 457,197 | 444,565 | 436,997 | |
1 | 670,305 | 609,082 | 561,205 | 531,836 | 511,085 | 491,988 | 473,145 | 456,204 | 444,045 | 436,398 | |
2 | 664,050 | 604,198 | 558,077 | 529,925 | 509,318 | 490,765 | 472,198 | 454,737 | 443,396 | 436,036 | |
3 | 658,796 | 599,425 | 555,351 | 528,288 | 508,238 | 489,256 | 470,846 | 453,320 | 442,777 | 435,644 |
前年同月からの年間増加/減少率〔%〕
年度 \ 月 | 03 | 04 | 04 | 05 | 05 | 06 | 06 | 07 | 07 | 08 | 08 | 09 | 09 | 10 | 10 | 11 | 11 | 12 | 12 | 13 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
4 | -8.81 | -9.61 | -7.99 | -4.84 | -3.66 | -3.92 | -3.61 | -3.66 | -2.22 | -1.44 |
5 | -8.95 | -8.79 | -7.17 | -4.80 | -3.51 | -3.78 | -3.74 | -3.61 | -2.20 | -1.17 |
6 | -8.84 | -8.68 | -6.91 | -4.55 | -3.59 | -3.84 | -3.71 | -3.53 | -2.14 | -1.00 |
7 | -8.84 | -8.66 | -6.84 | -4.41 | -3.53 | -3.94 | -3.57 | -3.47 | -1.96 | -1.01 |
8 | -9.19 | -8.36 | -6.63 | -4.17 | -3.66 | -3.91 | -3.60 | -3.29 | -2.00 | -0.73 |
9 | -9.12 | -8.24 | -6.32 | -4.18 | -3.69 | -3.87 | -3.66 | -3.07 | -2.00 | -0.65 |
10 | -9.11 | -8.28 | -6.11 | -4.03 | -3.62 | -3.83 | -3.71 | -3.01 | -1.87 | |
11 | -9.25 | -8.03 | -5.79 | -3.93 | -3.70 | -3.83 | -3.66 | -2.98 | -1.75 | |
12 | -8.93 | -8.11 | -5.36 | -3.96 | -3.80 | -3.82 | -3.61 | -2.76 | -1.70 | |
1 | -9.13 | -7.86 | -5.23 | -3.90 | -3.74 | -3.83 | -3.58 | -2.67 | -1.72 | |
2 | -9.01 | -7.63 | -5.04 | -3.89 | -3.64 | -3.78 | -3.70 | -2.49 | -1.66 | |
3 | -9.01 | -7.35 | -4.87 | -3.80 | -3.74 | -3.76 | -3.72 | -2.33 | -1.61 |
8月単月 では 128局の 増 (約4局増/日),
9月単月 では 239局の 減 (約8局減/日) となりました.
(CQ誌12月号p.48関連)
(1) 開局数のピークは1980年代で
(2) 「7シリーズ」のあとが再割り当てで
(3) 再割り当てが「JE」で始まったのは関東の1回目のときだけだ
――と(何回読んでもそう読める),最下位スワローズファンの能登さんがゆうとるんですけど,ちゃいますよね?
これらのうち,(2)と(3)に関しては,もはやマンネリと化してきたいつもの図で,一撃でケリをつけましょう:

はい,
・「7シリーズ」 の前に 「1回目の再割り当て」 がありましたし,
・「関東の1回目」 だけでなく, 「近畿」「東海」 の再割り当ても,「JEから」 でした.
さて,残すは(1).
「開局数のピーク」がいつだったのか?を検証してみました.
まずは従免の取得者数で見ます:

どう見ても,『1980年代』よりは『1990年代』にピークがあるはずです.
1991年度――1991年4月~1992年3月――がピークです.
さらに,この近辺でコールサイン発給の進捗でみたピークを探してみます.
...が,関東のプリフィクスによる検証だけですSRI.
・7K1 1990/4/23~1990/8/27 126日間
・7L1 1990/8/27~1991/1/14 140
・7M1 1991/1/14~1991/6/3 140
・7N1 1991/6/3~1991/10/14 133
・7K2 1991/10/14~1992/2/24 133
・7L2 1992/2/24~1992/8/3 161
・7M2 1992/8/3~1992/12/21 140
・7N2 1993/1/5~1993/5/26 141
・7K3 1993/6/2~1993/11/10 161
・7L3 1993/11/10~1994/5/11 182
・7M3 1994/5/11~1994/11/16 189
・7N3 1994/11/16~1995/6/29 225
・7K4 1995/6/29~1996/3/28 273
・7L4 1996/3/28~1997/4/17 385
・7M4 1997/4/17~1999/5/27 770
・7N4 1999/5/27~2003/6/20 1485
ここで,切り替わりの免許日が絞りきれなかった不連続点は,以下の間にあります(2006年に調査):
・7M2 (1992/12/21 に XYH) と 7N2 (1993/1/5 に AAQ)
・7N2 (1993/5/26 に XZY) と 7K3 (1993/6/2 に AAQ)
実際,「日」の切れ目 でプリフィクスが切り替わった場合もあるでしょう.
また,当時は(いまでも),毎日毎日免許されていたわけではありませんでした.
「10日おき」とか,「1週間おき」とか.
なお関東総通からは,7N2突入は「1993年1月5日から」と教わっています.
結局,開局数のピークは...
プリフィクス単体では,7K1になります.1990年4月~8月.
しかしそのあと一旦下がって――所要140日間に延びて――,7N1~7K2が二つ連続でピークに見えます(133日間).
ですので,このころ,すなわち,1991~1992年の7N1~7K2のころが,開局数のピークだったと見なせます.
「従免取得者数が1991年度にピークだった」ことからも,こちら7N1~7K2をピークと見なしたほうが自然です.
それぞれ,「4ヶ月と10日間ほど」で喰い尽くされています.

「7K1の前」の検証については...
7シリーズに至る前は,「JE1~JS1の1回目の再割り当て」が行われていましたので,その中から新規開局数だけを特定するのは――とくに今となっては――至難のワザです.
繰り返しですが,前述の従免取得者数から見ますと,「JE1~JS1の1回目の再割り当てのころ――1985~1990年――にピークがある」とは,考えにくいです.
2015(H27)年11月30日廃止の『パーソナル無線』――あと2年!!――につきましては,
8月末 1万3,524局 (前月比 -208局)
9月末 1万3,339局 (前月比 -185局)
となっています.
給付金の制度につきましては別記事をご参照下さい:
https://jj1wtl.seesaa.net/article/201202article_9.html
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